
M格闘におけるもうひとつの大きな系統が「絞め」です。
パンチやキックによってダメージを与える打撃系とは異なり、女性が男性の身体を捕らえ、動きを封じ、逃げ場を奪っていくことによって支配を表現します。
M格闘プロジェクトでは、プロレス、柔道、柔術などで使用される技をベースとして、出演女性の経験や体格に合わせた絞め技を取り入れています。
プロレスでは、ヘッドロック、スリーパーホールド、胴絞めなど、相手の身体を密着した状態で制圧する技が数多くあります。
M格闘では、女性が男性の頭部や胴体を抱え込み、そのまま逃げられない状態へ追い込んでいく構図が大きな見どころになります。
打撃とは違い、技がかかっている時間が長いため、女性が男性を完全に捕らえている姿や、体格差、身体の密着感なども映像として強く表れます。
柔道や柔術を経験した女性の場合、より技術的な絞めを使用することがあります。
背後から首を制する絞め、寝技からの絞め、胴体を固定した状態からの締め上げなど、相手の動きを封じたうえで技を完成させていきます。
体格が小さな女性であっても、技術によって男性を動けない状態へ追い込めることがあり、単純な筋力とは異なる女性の強さを表現できる点も絞め系M格闘の特徴です。
絞め技の中でも、特に注意が必要なのが「絞め落とし」です。
首への絞め技によって意識を失わせる行為は、映像上は非常に強い支配表現になりますが、安全面では大きなリスクを伴います。
意識消失そのものを目的として繰り返したり、タップ後も技を継続したりする行為は危険です。ミックスファイトジャパンの怪我予防記事でも、絞め技では「落ちる前にタップする」「事前にルールを決める」「レフェリーを付けて止める」ことを予防策として挙げています。
なお、同記事には絞め落とし後の身体影響について古い一般論も含まれているため、「何秒以内なら安全」といった時間基準で判断するべきではありません。 意識が失われた時点で安全な状態とは言えず、異常があれば医療機関での確認が必要です。
M格闘における絞めの魅力は、単に苦しさだけではありません。
女性が男性の身体を完全に捕らえ、腕や脚、体重、技術を使って自由を奪う。その「逃げられない状態」そのものが、M格闘の支配表現につながります。
打撃が連続する攻撃によって女性の強さを表現するのに対し、絞めは男性の動きを止め、女性の支配下へ置くことで強さを表現します。
M格闘プロジェクトでは、プロレス技、柔道系の絞め、寝技などを組み合わせながら、出演女性それぞれの技術や体格を生かした絞め系作品を制作しています。