
M格闘における打撃は、女性が攻める側、M男が受ける側という基本構図を、最も分かりやすく表現する攻撃方法のひとつです。
パンチやキックを中心に、女性が連続して攻撃を加え、男性がそれを受け続ける展開によって、女性優位の力関係を明確に描きます。
一般的な格闘競技では、相手の攻撃をかわし、反撃し、勝敗を競います。しかしM格闘では、男性側が積極的に反撃しないため、女性が主導権を握った状態が継続します。打撃の威力だけではなく、一方的に攻撃され続ける状況そのものがM格闘の特徴です。
パンチ系では、ボクシングやキックボクシングを経験した女性だけでなく、格闘経験の少ない女性が出演することもあります。
ストレート、フック、ボディブローなどを中心に、連続パンチによってM男を追い詰めていきます。
グローブを装着する場合には、ボクシンググローブだけでなく、オープンフィンガーグローブを使用することもあります。拳や打撃の動きが見えやすく、女性の攻撃する姿そのものを強調できる点も特徴です。
キックは、M格闘作品でも特に使用されることの多い攻撃です。
ローキック、ミドルキック、前蹴り、ハイキックなど、出演女性の経験や身体能力に応じてさまざまな蹴りを使用します。
特にキックボクシング、空手、テコンドーなどの経験がある女性では、フォームや蹴りの速度にも個性が出ます。
男性側が反撃せず、女性の蹴りを受け続けることで、通常の試合とは異なる女性優位型の映像になります。
M格闘では、通常の格闘競技では反則となる金的への攻撃を取り入れる場合があります。
金的蹴りは、M男に対する屈辱や女性による支配を強く表現できる攻撃のひとつです。
ただし、身体の中でも非常にデリケートな部位であり、実際の撮影では強度や角度、プロテクターの使用など、安全面への配慮が必要になります。
打撃は「強ければよい」ものではない
M格闘において重要なのは、単純に強く殴る、強く蹴ることではありません。
映像としての迫力、女性の攻撃フォーム、M男のヤラレ方、カメラから見た技の見え方など、複数の要素を組み合わせて作品として成立させます。
特に格闘経験のない出演者の場合、力加減を知らないまま無防備な相手へ強く攻撃すると、肋骨、顔面、膝、肘などを負傷する危険があります。ミックスファイトジャパンの怪我予防記事でも、打撃では打撲や骨折が起こり得ること、急所の確認やグローブ・レガースなどの防具が重要であることが説明されています。
M格闘プロジェクトでは、打撃の強さだけではなく、女性の個性と攻撃スタイルを生かしながら、M男が一方的に追い詰められていく映像表現を重視しています。